アカマイがAIインフラ戦略解説 “AIエコシステム”全体見据えた設計を

AIを安全かつ大規模に運用するには、AI処理を適切な場所に配置するとともに、データからAIモデル、ハードウェア、人間までを含む“AIエコシステム”全体を保護する必要がある――世界規模の分散基盤を持つアカマイの幹部らは、AIの本番活用に向けたインフラのあり方をこう示した。

アカマイ・テクノロジーズは2026年8月20日、アジア太平洋地域を対象に、AIインフラ戦略を解説するメディアブリーフィングを開催した。

(左から)アカマイ・テクノロジーズ マネージングディレクター シーン・リー氏、クラウドコンピューティング担当最高技術責任者(CTO) ジェイ・ジェンキンス氏、APAC地域セキュリティ技術・戦略担当ディレクター ルーベン・コー氏

(左から)アカマイ・テクノロジーズ マネージングディレクター シーン・リー氏、クラウドコンピューティング担当最高技術責任者(CTO) ジェイ・ジェンキンス氏、APAC地域セキュリティ技術・戦略担当ディレクター ルーベン・コー氏

AIの安全・高信頼・大規模運用に備える

アジア太平洋地域を統括するマネージングディレクターのシーン・リー氏は、「企業の問いは『AIに投資すべきか』『どの業務に使うべきか』から、『AIを安全かつ信頼性高く、大規模に運用するにはどうしたらいいか』に変化している」と指摘した。AIを本番活用するために、モデル選定だけでなく、モデルの構築・カスタマイズから実行、継続的な更新までのライフサイクル全体を、セキュリティやレイテンシー、ガバナンス、コスト効率を含めて支えられるインフラ構築が求められているという。

AIを活用するためにはAIライフサイクル全体を見渡したインフラ設計が必要

AIを活用するためにはAIライフサイクル全体を見渡したインフラ設計が必要

この変化の背景にあるのがAIエージェントの登場だ。24時間稼働し、他のアプリケーションやエージェントと連携するため、計算資源やリアルタイムデータ処理への要求が高まる。また、AIの本番活用が進むにつれ、外部モデルの利用に伴うトークン課金の膨張も課題になっている。

リー氏は、「アカマイはCDNの発明者として、25年前からコンテンツをユーザーの近くに配置してきた」と述べたうえで、この分散基盤をセキュリティ、サーバーレス、クラウドコンピューティングへと拡張してきた歩みを説明。さらに、この延長線上で、AIの処理もユーザーの近くで実行できるようにする考えを示した。

アカマイのインフラ拡張の歩み

アカマイのインフラ拡張の歩み

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