光ケーブル代替手段となるEバンド帯マイクロ無線装置
阪神ケーブルエンジニアリングのブースで紹介していたのは、Eバンド帯の周波数(71~76GHzおよび81~86GHz)を使ったファーウェイ製のマイクロ無線送信装置「RTN 380AX」だ。

Eバンド帯に対応するファーウェイ製のマイクロ無線送信装置「RTN 380AX」
一般的に高指向性のアンテナは電波を細く絞って飛ばす分、対向するアンテナ同士を正確に向き合わせる調整は難しいとされる。RTN 380AXではこの調整を容易にするため、専用の方向調整用スコープを用いて、対向アンテナの位置に照準を合わせられるようにしている。
また、設置後は風による揺れや日射で温められることによるポールの歪みが生じることがあり、そのままでは電波の向きがずれて通信品質が落ちてしまう。同製品は「ビームトレーシング」で自動補正し、この揺れを自動的に検知・補正する仕組みを備えているため、通信品質を保ちながら、人手による再調整の手間なども減らせるという。
例えば、転送速度400Mbpsであれば約4kmの伝送が可能で、転送距離700mの場合は最大10Gbpsに対応する。複数の中継地点を介して伝送距離を拡張できるマルチホップ通信もできる。
導入事例として紹介されていたのは、長崎県小値賀島の本島と二次離島間での取り組みだ。海底光ケーブルの代替手段としてRTN 380AXを設置し、地域BWA(Broadband Wireless Access)基地局経由で島民向けインターネット接続を提供したという。
集合住宅のネットワーク設備を一元管理
東亜ソフトウェアのブースでは、集合住宅向けのネットワーク設備管理アプリ「Honey-Comb.(ハニカム)」を展示していた。
近年は、入居者向けにインターネット接続をあらかじめ用意したネットワークサービス付きの集合住宅も増えている。こうした物件を担当するオペレーターやネットワーク技術者は、部屋ごとに置かれたルーターやWi-Fiアクセスポイントについて、どの部屋にどの機器が入っているか、SSIDやパスワードは何かといった情報を管理している。
物件数・部屋数が多くなるほど、この管理をスプレッドシートや紙で行うのには限界があり、部屋ごとの機器情報がすぐに出てこない、SSIDやパスワードを探すのに時間がかかる、障害発生時に原因特定に時間がかかるといった問題が起きやすいという。同製品はこうした集合住宅特有の運用課題の解決を狙ったツールだ。

集合住宅向けのネットワーク設備管理アプリ「Honey-Comb.(ハニカム)」の画面
例えば、SSID・パスワードを記載した登録証をPDFで出力できる機能を備え、機器情報や認証情報をすぐに参照できるようにしている。また、3時間おきに通信状態を自動でチェックし、通信の成功・失敗の履歴を記録することで、障害が起きた際にどの時点から通信できなくなったのかを、さかのぼって確認しやすくしている。さらに、Wi-Fiアクセスポイントに異常が起きた際には、電源を自動で入れ直して現地に行かずに復旧させる機能もあるという。












