OSSはインフラ・建設事業者へ
——OSSソリューションの特徴とターゲットについても教えてください。
眞﨑 我々が扱うOSSソリューションは、大きく分けて2つあります。1つめは、基地局の設計・構築・展開プロセスを支援する「Rakuten Site Management」。もう1つは、ネットワーク運用を高度化・自動化する「Rakuten Intelligent Operations」です。
Rakuten Site Managementは基地局用途に限定されず、再エネ設備やEVステーション、デジタルサイネージ、建設現場の管理など、幅広い分野に適用可能です。例えば建設現場では、作業許可申請書のオンライン作成や承認ワークフローの管理に加え、作業前にスマホで作業者の安全確認を行い、ヘルメットやゴーグルの着用状況をAIでチェック・管理するといった運用も実現できます。
Rakuten Intelligent Operationsの主な対象は、レガシーなOSSを使い続けているISPやデータセンター事業者などです。現在も手順書と人手に頼ったマニュアル運用が残る現場も少なくないと認識していますので、OSSの提供を通じて、ネットワーク運用の効率化を支援していきたいです。
——今後の目標についてお聞かせください。
眞﨑 OSS市場はニッチな領域ではあるものの、その中で着実にシェアを拡大していきたいと考えています。国内では楽天モバイルが主要顧客ですが、今後はより幅広いお客様への展開を進めていきます。
仮想化ソフトウェアについても、市場における一定のポジションの確立を目指しています。多くのユーザーが既存環境の見直しを進めるなかで、「次に何を選ぶべきか」を模索している状況です。こうした転換期において、メイドインジャパンの製品群を普及させていくことが、楽天グループの役割だと考えています。
その実現に向けては、日本のSIerとの連携が大切になります。楽天シンフォニー単独での展開に拘るのではなく、様々なSIerと連携しながら、国内市場の開拓に取り組んでいきます。
[月刊テレコミュニケーション 2026年5月号の記事を再構成]












