IDC Japanは2014年7月7日、国内小売分野のタブレットソリューション市場に関する調査結果を発表した。これによると2013年の小売分野におけるタブレット出荷台数は30万台、タブレットソリューション市場の売上額は1284億円だった。2014年の市場規模は1338億円になる見込みで、2013~2018年の年間平均成長率は4.9%になると予測している。
興味深いのは、タブレット導入と小売企業の業績向上に相関関係が認められたことだ。全体では「業績が昨年より20%以上伸びた」と回答した企業は3.7%にとどまったが、タブレット導入企業においては、20.0%の企業が「業績が昨年より20%以上伸びた」と回答した。
「日本の小売分野は、労働生産性が低いといわれている。しかし今回の調査から、タブレットを導入した企業は、業績を伸ばしていることがわかった。つまりタブレットによって労働生産性を上げることが可能ということである。このようなことから小売分野では、ますますタブレットの導入が進む」と、IDC Japan リサーチマネジャーの片山雅弘氏は分析している。
小売分野のタブレットソリューション市場売上額(資本金規模別) |