KDDI TeleOfficeで社内の情報共有スピードが加速
KDDI TeleOfficeを導入してから、Meiji Seika ファルマ社内の情報共有は様変わりした。経営層が決定した販売戦略は、KDDI TeleOfficeを通じて全国の営業所に向けて直接語られる。各製品を担当するプロダクトマネージャも、KDDI TeleOfficeを使って製品の薬理作用やポジショニングについて直接説明するようになった。
各営業所では、関係者が会議室に集まってこれを視聴する。会議室に必要な機材はプロジェクターとiPadだけ。全国に情報が伝わるまで数日かかっていたのが、今は本社で語られると同時に全国で共有されるようになり、情報共有のスピードははるかに早くなった。
プロジェクターでiPadの画面を映し出し、プロダクトマネージャが資料を示しながら行なう説明を視聴する(写真はイメージ) |
「以前は何階層も経て伝わっていた情報が、同時に全国に伝わるようになったインパクトは大きいです。伝言ゲームがなくなったことで、情報のスピードも正確性も高まりました。経営層やプロダクトマネージャから直接聞くことで、より思いが伝わりやすくなったという効果も感じています」
iPadからKDDI TeleOfficeに接続する際の通信には、社内の無線LANではなくLTE回線を使っている。同時接続数は約80台。もしイントラネット経由で接続すれば、ネットワーク帯域を圧迫して他の業務に悪影響を及ぼすかもしれないためだ。仮にイントラネットを利用する場合は、そうした事態が起こらないよう、イントラネットの管理担当部署に事前に許諾を得る必要がある。
「せっかく簡単に使える仕組みなのに、手続きが煩雑になっては手軽さも情報共有のスピード感も損なわれます。KDDI TeleOfficeの効果を最大限に引き出すためにも、内蔵のLTE回線を使った方が有利だと考えています」
現在は本社から各営業所に向けた一方的な情報伝達が中心になっているが、今後はKDDI TeleOfficeの双方向性を活かしていきたいと吉田氏は展望を語る。営業所にいるMRがプロダクトマネージャに直接質問を投げかけ、そのやりとりを全国で共有できれば、高い教育効果も得られるのではないかと期待されている。
「ペーパーレスや出張費削減などのコスト削減目的ではなく、より正確に、より早く情報を伝えるという”攻め”の目的で、iPadとKDDI TeleOfficeをもっと活用していきたいと考えています」
ITの世界は技術革新が早く、今の姿が最終ゴールだとは考えていないと吉田氏。これからもITのプロの視点で、Meiji Seika ファルマを支援してもらいたいと、KDDIへの期待を最後に語ってくれた。