NTTが「EBITDA4兆円」を2030年度へ延期 環境変化によるモバイル事業の減益が影響

NTTが2025年度決算を発表した。連結業績は増収増益だったが、NTTドコモグループによる総合ICT事業は顧客基盤の強化やネットワーク品質改善に向けた施策に伴うコスト増が響き、大幅な減益となった。これを受け、「連結EBITDA4兆円」という目標の達成時期を、2027年から2030年度へ後ろ倒しする。

2026年度の通信品質改善に向けた取り組みは?

続いて行われたNTTドコモの決算会見では、代表取締役社長の前田義晃氏がネットワーク品質の改善に向けた取り組みと成果について説明した。

同氏によれば、2025年度単体で5G (Sub6および4G周波数帯の転用)基地局を新たに6800局整備した。これにより、5G基地局数は現時点で5万2300局に達し、2026年度以降もさらなる拡大を進めていく方針を示した。

5G基地局数の増強について説明したNTTドコモ 代表取締役社長 前田義晃氏

こうした取り組みが功を奏し、主要都市中心部の96%(243カ所)で下りスループット100Mbpsを記録。また、HD動画の視聴に必要とされる通信品質を80%以上維持できる路線は39路線超に拡大し、全路線の平均下りスループットは2023年度比で約51%向上、山手線に限れば約77%改善したという。

鉄道利用時の体感品質が改善

加えて、4G/LTEに割り当てられている700MHz帯を5Gへ、今年3月にサービスを終了した3G向けの800MHz帯を4G/LTEへ転用する。後者に関しては、帯域幅をこれまでの20MHzから30MHzへ拡張できるため、4G/LTEの通信容量が1.5倍になるとのことだ。

700MHz帯を5Gへ、800MHz帯を4G/LTEへ転用

さらに前田氏は、首都圏で5G SA(Stand Alone)のエリア拡大を進め、通信品質のさらなる向上に努めていると説明。今年4月に提供開始したスマホと衛星の直接通信サービス「docomo Starlink Direct」についても順調な立ち上がりを見せているといい、「日本最大級となる2300万台のスマホでサービスを利用できる」とアピールした。

首都圏で5G SAのエリア拡大を推進

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