2020年の120万人から、現在は450万人にまで増えた日本のGitHub利用者。GitHub Japan 日本・韓国エンタープライズ担当 シニアディレクターの角田賢治氏は、「過去12カ月で100万人以上の新規ユーザーを獲得した」と過去最速で成長している現状を説明した。
同氏によれば、日本は世界で6番目に大きな開発コミュニティとなっており、「2030年までに日本のGitHub開発者数は1170万人を超え、世界第5位になると予測している」と見通しを示した。

GitHub アジア太平洋地域担当バイスプレジデントのシャリーン・ネイピア氏(右)と、GitHub Japan 日本・韓国エンタープライズ担当 シニアディレクターの角田賢治氏(中央)。左は、GitHub利用状況を紹介したNTTドコモ R&Dイノベーション本部 サービスイノベーション部 クラウドソリューション担当部長の森谷優貴氏
コーディング支援AI「GitHub Copilot」利用者は2600万人に
こうした急成長の一因となっているのが、ソフトウェア開発におけるAI活用の進展だ。
GitHubは2021年に、AIコーディング アシスタント「GitHub Copilot」をリリースした。コードの提案などによりAIが開発者を支援するこのツールの利用者は現在、2600万人に達しているという。

日本の利用者は450万人を突破し、過去最速の勢いで増加中という
そして、この流れを一層加速させるためにGitHubが新たに提供を始めたのが「GitHub Agent HQ」である。
GitHub アジア太平洋地域担当バイスプレジデントのシャリーン・ネイピア氏によれば、GitHubの新規登録者の「8割が最初の1週間でGitHub Copilotを使用し始める。AIは開発者にとって必須条件となっている」。そこで、既存のGitHubのフローにコーディングエージェントを統合することが、Agent HQの目的だ。「開発者が複数のAIエージェントの作業を一元的に可視化、制御、承認する」ことを可能にする。
また、同氏は、Anthropic Claude、OpenAI Codex、Google Julesなどのコーディングエージェントの統合やMission Controlと呼ぶ新インターフェースの導入など、Agent HQの強化についても説明した。Slackや、タスク管理のLinear、プロジェクト管理のJiraなどとの連携も強化している。












