ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは2013年10月23日、ネットワーク可視化ソリューション「WatchGuard Dimension」を発表した。今後、同社のUTMアプライアンス「XTMシリーズ」に標準装備されるという。
WatchGuard Dimensionは、膨大なセキュリティログを分析し、ネットワークセキュリティの傾向を視覚化してレポートするツールだ。セキュリティログがビッグデータ化するなか、ネットワーク管理者が最適なセキュリティポリシーを策定できるように支援する。
WatchGuard Dimensionの画面イメージ |
SANS Instituteの最近のレポートによると、ログ情報や監視データを収集している企業は77%にのぼるが、収集した情報からセキュリティの傾向などを分析している企業は、わずか10%にとどまっているという。
こうした現状について、ウォッチガードのコーポレート/製品戦略担当バイスプレジデントであるデイブ・テイラー氏は、「大量のセキュリティログデータの中からネットワーク上の重要な問題を特定し、適正なポリシー策定を行うことは非常に困難であり、ほとんど不可能に近いといったことを世界中のネットワークセキュリティの専門家から耳にする」と解説。そのうえで、「WatchGuard Dimensionによってネットワークログデータから瞬時に実用的、つまり何らかの対応につなげるための情報を提供」すると新ソリューションの意義を説明している。
WatchGuard Dimensionはクラウドベースのインストール不要のソリューションで、日本国内ではXTMシリーズのバージョン11.8より標準機能として利用可能になるという。