NTT東が監視カメラ新ソリューション 月額1.5万円で行動認識AI

事件や事故は事後対応から未然防止へ――。NTT東日本が提供を開始する「MIMAMORI AI」はクラウドカメラ「ギガらくカメラ」に、高度な行動認識AIによる異常検知機能をオプションとして組み合わせたものだ。従来は大規模施設でないと難しかったこのAIがカメラ1台から利用できるようになり、無人店舗や商業施設などでの活用を見込む。

無人店舗やエスカレーターで効果を実証済み

渡辺氏は、MIMAMORI AIの代表的なユースケースとして想定しているというコインランドリー等の無人店舗と、エスカレーター付近での実証実験の成果を紹介した。コインランドリーでは店内で居眠りや小銭拾いをする不審者を検出し、安全管理と運営効率化の両面で一定以上の成果を得たという。

また、エスカレーターでは近年巻き込みによる死亡事故が発生しており、これを防ぐための検知のニーズがある。商業施設で行った実証では、エスカレーター前で立ち止まる高齢者から違和感を検出し、事故を未然に防げたということだ。

説明会ではデモも実施され、転倒や侵入、暴力といった異常発生をリアルタイムで検知する様子が確認できたほか、カメラ内蔵のスピーカーを利用した音声による不審者への警告も実演された。

説明会で実施されたデモ。右側スクリーンの「MIMAMORI AI」の管理画面には検知した異常の種類「喧嘩・暴力」と、赤枠の検知した不審者が表示されている

説明会で実施されたデモ。右側スクリーンの「MIMAMORI AI」の管理画面には検知した異常の種類「喧嘩・暴力」と、赤枠の検知した不審者が表示されている

「グローバルでも優位性のある技術」ドコモ・ベンチャーズが出資

説明会では、ドコモ・ベンチャーズがアジラに対して行った出資についても説明があった。ドコモベンチャーズ 代表取締役社長の安元淳氏は「アジラの行動認識AIがグローバルでも優位性を持つ」と高く評価し、今年1月に出資したと話した。NTTグループが注力するAIやスマートシティとの親和性も高く、NTT東日本に限らず、グループ全体でアジラの技術を活用した新サービスや新事業の創出に取り組んでいくという。

ドコモ・ベンチャーズがアジラに出資した狙い

ドコモ・ベンチャーズがアジラに出資した狙い

出資額は非公表だが、アジラは投資ラウンドのシリーズDにあり、今回の資金を「人への投資」(尾上氏)に充て、イグジットに向けて技術やサービスの向上をより進めていくという。

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