伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2025年1月17日、ヨドコウ桜スタジアム(大阪府大阪市)でエッジAIカメラを活用した実証実験を開始すると発表した。
今回の実証では、スタジアムの入場ゲートにエッジAIカメラを設置し映像を解析することで、これまで見えなかった課題の可視化や改善を行い、新たな顧客体験につながる施策の検討を行っていくという。
入場者の人数・性別・年代などのリアルタイム判別やデータ分析を行って来場者の傾向を把握し、物販品・フードの品揃えやサイネージの設置場所の検討など、マーケティング施策の検証を進める予定だ。また、混雑や危険な状況のリアルタイム把握など、運営スタッフの業務効率化や顧客満足度の向上も検討していくとのこと。
エッジAIカメラを用いた実証実験イメージ
実証で活用するエッジAIカメラは、Idein社が提供する「ai cast」(アイキャスト)を使用。ai castは、デバイス内でリアルタイムにAIデータの処理を行うエッジAIカメラで、素早く的確に顔認証ができたり、被写体の姿勢・様子から動線を推定するなど、高精度の分析や検知が可能。収集したデータは、個人情報を含まないテキストデータとしてクラウドサービスに保存する仕組みになっているという。