日立製作所は2012年11月15日、WAN高速化装置「日立WANアクセラレータ」のラインナップ強化を発表した。データセンター間のバックアップ向けの「日立WANアクセラレータ リモートバックアップモデル」を11月19日から販売する。通信事業者やデータセンター事業者などがターゲットだという。
このリモートバックアップモデルの特徴は、TCPセッション当たりの転送性能が向上していること。既発売のハイエンドモデルが最大300Mbpsなのに対し、リモートバックアップモデルは最大1Gbpsとなっている。1TBのデータをバックアップする際の所要時間は2.25時間と、WANアクセラレータを使用しない場合の58.3時間と比べて約26分の1に短縮できるとしている。
また、TCPセッション当たりの転送性能を上げた一方で、最大TCPセッション数は2000に抑えられており、標準価格は最大TCPセッション数が6000のハイエンドモデルの2スロットタイプと同額の4305万円である。
日立では今後もWANアクセラレータのラインナップ強化を進めていく方針で、2013年度上期に10M~100Mbpsの通信帯域を対象にしたオフィス向けモデルの販売を計画している。