仮想スイッチを10Gスイッチへオフロードする技術を富士通研究所が開発――従来比2倍の仮想マシンが稼動可能に

富士通研究所は2010年6月10日、サーバー仮想化環境において、仮想スイッチ機能を10GbE対応のハードスイッチにオフロードする技術を開発したと発表した。

サーバー仮想化環境では通常、仮想マシンのネットワーク処理をサーバー内のソフトウェア仮想スイッチ機能にて行っている。しかし、この仮想スイッチ方式にはサーバーのCPUに負担をかけるため、その分だけ仮想マシンに割り当てるCPUリソースが減るという問題がある。また、物理スイッチによるネットワークとは別に、仮想スイッチによるネットワークができるため、管理が複雑になる点なども課題だ。

そこで、仮想スイッチ機能をハードウェアスイッチにオフロードするソリューションが登場しているが、富士通研究所は今回、IEEE802.1Qbg標準に準拠した方式により10GbEスイッチへのオフロード機能を開発した。同社によれば、これは世界で初めてだという。

富士通研究所では、今回開発した技術を利用すると、従来比で最大2倍程度の仮想マシンが稼動できるようになり、サーバーの機器コスト削減が可能になるとしている。

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