パナソニックがカメラ/レコーダーのNDI標準対応を拡大、映像IP化を促進へ

パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションは2024年9月12日、4KインテグレーテッドカメラAW-UE40W/K、AW-UE50W/K、AW-UE150W/K、メモリーカード・カメラレコーダーAG-CX350に対して、現在Vizrt NDI ABからの有償ライセンスが必要なNDIアップグレードを無償での標準対応にすると発表した。

NDIエコシステムのイメージ

NDIエコシステムのイメージ

NDIとは、IPネットワークを介して映像機器を接続するオープン標準規格。対応機器間では、一般的なギガビットIPネットワーク環境でシステムを構築できるようになり、映像制作フローを簡単にIP環境へ移行することができる。

スイッチャーやカメラ、メディアサーバーなど、ネットワーク上にあるすべてのNDI対応機器を様々なデバイスからアクセスできるようにすることで、豊富な素材を映像制作に活用。また、PoE対応のリモートカメラであれば、映像・音声伝送に加えて電源や制御もすべて一本のイーサネットケーブルで扱えるため、設置・配線の手間とコストを大幅に軽減することができる。

今回の対応により、現在、様々な映像制作現場で採用されている8万台を超える該当のカメラがNDIを標準搭載することになる。映像機器のIPネットワーク化が加速度的に進む中、今回のNDI標準対応機器拡大により、NDIエコシステムがさらに拡張し、映像制作業務の効率性や柔軟性の向上に貢献することができるとしている。

該当モデルのNDI有効化は、パナソニックが2024年12月から2025年4月にかけて順次提供を予定している無償ファームウェアへのアップデートにより可能になる。以後、出荷する製品も順次NDIを有効化した状態で提供する。

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