テレコムサービスは「大幅改善」へ NECが2024年度1Q決算

NECが2024年度第1四半期(1Q)の決算説明会を開催。ITサービス・社会インフラの両セグメントで増収増益となった。テレコムサービスについては、開発費等を含む費用効率化により、調整後営業利益が大幅に改善する形となった。

NECは2024年7月30日、2024年度第1四半期(1Q)の決算説明会を開催した。

1Qの売上収益は前年度比2.3%減の6903億円となった。2017年に子会社化した「日本航空電子工業(JAE)の非連結化の影響」とNEC 取締役 代表執行役Corporate EVP 兼 CFOの藤川修氏はその理由を説明した。

調整後営業利益は前年度比122億円増の127億円、Non-GAAP営業利益は同157億円増の163億円だった。

ITサービス・社会インフラの両セグメントで増収増益

ITサービス・社会インフラの両セグメントで増収増益

セグメント別に見ていくと、ITサービスの売上収益は前年度比8.4%増の4183億円、調整後営業利益は同26億円増の145億円となった。2020年に買収したスイスの金融ソフトウェア企業「Avaloq社を中心とした海外での利益改善が要因」(藤川氏)だという。

NEC 取締役 代表執行役Corporate EVP 兼 CFOの藤川修氏

NEC 取締役 代表執行役Corporate EVP 兼 CFO 藤川修氏

テレコムサービスの売上収益は、2022年度に構造改革を実施したグローバル5G事業の減収や、2023年5月に譲渡を発表したワイヤレスバックホール事業などが影響し、前年度比3.4%減の1639億円だった。

ただ、調整後営業利益は前年度比70億円増の3億円。「開発費やリソースシフトを含む費用効率化により、大幅に改善させることができた」と藤川氏は述べた。

テレコムサービスの調整後営業利益は大幅に改善

テレコムサービスの調整後営業利益は大幅に改善

関連リンク

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。