業務用無線機器メーカーのフルノシステムズは2024年7月23日、埼玉県小鹿野町の庁舎建て替えにともなう無線LAN整備において、無線LANアクセスポイントをはじめとする業務用無線機器「ACERA(アセラ)」シリーズ等が採用されたことを発表した。
新庁舎は2023年3月に開庁。ACERAの導入により役場庁舎内にWi-Fiスポットを構築し、職員の業務利用に加えて、町民が利用する公衆無線LANサービス環境を整備した。
新ネットワークの構築には、フルノシステムズの業務用無線LAN機器「ACERA」シリーズを採用。12台のアクセスポイントと2台のマネージド・スイッチPoEスイッチングハブでネットワークを構成している。ネットワーク管理には、クラウド型の無線ネットワーク管理システム「UNIFAS(ユニファス)クラウド」を導入した。
通常時(公衆Wi-Fi)と災害時の切り替え
公衆無線LANは庁舎を訪れる町民が気軽に利用できるサービスとして提供しているほか、万が一の災害発生時には災害用統一SSID「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」への切り替えが可能となっている。災害対策本部などの指揮系統を庁舎が担うことを想定しており、防災・減災対策の一環としてネットワークを構築したという。
00000JAPANへの切り替えは、カギを回すだけの簡単な操作で行える。通常時のWi-Fiを00000JAPANに切り替えられる専用の装置「Wi-Fiモードセレクター」を導入することで、複雑なシステム操作をすることなく簡単かつ迅速にWi-Fi設定を切り替えることができる。豪雨や地震などの災害発生時の利用・開放を見込んでいる。