NECビッグローブがドコモMVNOで3Gサービス、固定回線との組み合わせ利用を訴求

NECビッグローブは2012年2月1日、ドコモの3G網を利用したデータ通信サービス「BIGLOBE 3G」を開始した。MVNOとして提供するもので、通信速度は下り最大14.4Mbps、上り最大5.7Mbps。ビッグローブが提供するUIMカード(SIM)を挿入することで、ドコモ製スマートフォン、WiFiルーター、PlayStation Vitaでデータ通信が利用できる。

NECビッグローブ代表取締役執行役員社長の古関義幸氏。ドコモ網のMVNOで3Gサービスを提供する

ユニークなのは提供プランだ。2種類用意されており、2時から20時に利用時間を限定した「デイタイムプラン」(利用料金は月額1980円)と、24時間利用できる「スタンダードプラン」(同月額2980円)から選択できる。デイタイムプランは、自宅で固定系ブロードバンドサービスを使っているユーザーをターゲットとしたもの。外出の多い日中は月額1980円と安価なモバイルデータ通信サービスを、自宅では固定系サービスを使うという“使い分け”を提案する。

図表 「BIGLOBE 3G」の概要

代表取締役執行役員社長の古関義幸氏は、「光とモバイルをセットで使う」と基本コンセプトを述べ、「家庭には光を引いていて、さらにケータイのほかにモバイルデータ通信サービスを使っているユーザーを獲得していきたい」と狙いを語った。イー・モバイルの「Pocket WiFi」や、UQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」等の料金は現在、月額3880円~。より低廉なMVNO型サービスも、3000円前後という価格水準にある。固定系との組み合わせによって通信料金を抑える新たな選択肢を提示したことで、注目を集めそうだ。

なお、他のBIGLOBE接続サービスの加入者は、前述の月額利用料金から210円が割り引かれる。デイタイムプランは月額1770円、スタンダードプランは2770円で利用できる。

サービスの開始に合わせて、モバイルWiFiルーターを無料で提供するキャンペーンも実施する。2012年4月1日までの間にBIGLOBE 3Gを申し込み、同年5月31日までにサービスを開始したユーザーに対して、最大5台の無線LAN機器を接続できるネットインデックス製の「RS-CV0C」を0円でレンタルする。また、UIMカードのみの申し込みに対しても、合計12000円をキャッシュバックするキャンペーンを行う。

ネットインデックス製のWiFiルーター「RS-CV0C」

また、今回のBIGLOBE 3Gに続き、「ドコモ回線でLTEのサービスも提供する」(古関社長)。2012年初夏にはスタートする予定という。

タブレット端末レンタル、スマホ利用者のサポートサービス等も

そのほか、スマートフォン/タブレット端末に関連した新施策もいくつか発表された。

1つは、Androidタブレットのレンタルだ。BIGLOBE接続サービス会員向けの端末レンタルサービス「BIGLOBE デジタル機器プラン」に、NECの「LifeTouch B」(WiFiモデル)を追加。レンタル料金は月額1200円で、BIGLOBE 3Gと合わせた利用料は月額3180円となる。

NECのAndroidタブレット「LifeTouch B」(WiFiモデル)を月額1200円でレンタルする

また、サポートサービスの提供において、スマートフォン/タブレットへの対応を強化する。2月下旬から、音声入力でQ&Aを検索できる無料アプリを提供。2012年初秋からは電話サポートやリモート操作、訪問サポートといったサービスを有償で行う。さらに3月には、月額315円でAndroid向けの「ノートン モバイルセキュリティ」も提供を始める予定だ。

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