10GbE対応で22.5万円、NECが新ルーター「IX-R2530」を4月発売

NECのVPN対応アクセスルーター「UNIVERGE IXシリーズ」に新製品が登場する。中規模センター拠点向けのIX2000、大規模センター向けのIX3000という既存ラインナップの中間ニーズに応える「IX-Rシリーズ」だ。その第一弾商品として、10GbEと1GbEの両方に対応する「IX-R2530」を2024年4月から受注開始。10GbE対応の従来機種に比べて、4割以上のコストを削減可能だ。

「マルチベンダ管理機能」で他社製NW機器もマネジメント

IX-R2530にはもう1つ目玉がある。新搭載の「マルチベンダー管理機能」だ。

NECは、ワイヤレスVPNルーター「WAシリーズ」やWi-Fiアクセスポイント「QXシリーズ」など、UNIVERGE製品をマネジメントするためのクラウド型統合管理サービス「NetMeister」を提供している。基本機能は無償で利用可能であり、オプションの有償ライセンス「NetMeister Prime」を購入すれば、より高度な管理機能が使える。

マルチベンダ管理機能の概要

マルチベンダ管理機能の概要

IX-R2530ももちろんNetMeisterでの管理が可能だが、新搭載のマルチベンダー管理機能によって、IX-R2530を介することで他社製のネットワーク機器も統合管理することが可能になる。本機能の利用には、NetMeister Primeライセンスの購入が必要だ。

IX-R2530がLAN内のネットワーク機器とSNMPプロトコルで通信し、MIB(Management Information Base)情報を取得。これをNetMeisterと連携することで、NetMeisterのGUI上でCPU/メモリ使用率やポート状態、トラフィック監視等の状態把握や異常検出が行える。また、Telnet/SSHに対応した機器なら、遠隔からのコマンド実行も可能だ。

こうした特徴を持つIX-R2530は、2024年4月下旬に受注・出荷を開始。NECでは、3年間で1万台の販売を目標としている。

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