「東京港横断光ファイバー」敷設へアルテリアとアット東京が協定

アルテリア・ネットワークスとアット東京は2023年12月19日、通信ケーブル設備の敷設及び利用に関する協定を締結し、IT企業の集積地である豊洲・有明エリアと芝浦・品川エリア間に日本で初めて、東京港を横断する通信用光ファイバーケーブルを敷設することを決定したと発表した。

東京港横断ファイバーのルートとイメージ図

東京港横断ファイバーのルートとイメージ図

アット東京は、2024年7月を目標に既存データセンターに並ぶネットワーク接続拠点として、芝浦・品川エリアに中央第3センターの新設を進めている。今回の通信用光ファイバー敷設により、IT企業が集積する豊洲・有明エリアと芝浦・品川エリアのデータセンター間を最短経路で大容量かつ低遅延なケーブルで接続。さらに、陸路と海路の冗長ルートでつなぐことで、可用性の高いネットワークインフラを利用できるという。

既存の陸路のケーブルルートだけでは災害時の浸水や液状化のリスクがあり、有事の際にネットワークが寸断される可能性がある。今回の東京港横断通信用光ファイバーケーブルはHDD工法(弧状推進工法)を用いて一気通貫の地中管路で東京港を横断するため、船のアンカー等によるケーブルの損傷を防ぎながら陸路とは異なるルートを確保し、高速大容量通信を担保することができるとしている。

陸・海の冗長ルート

陸・海の冗長ルート

また、地上を経由するルートと比較して、東京港横断ルートは豊洲・有明エリアと芝浦・品川エリアを直線的に接続するため、より低遅延な通信が可能となる。アルテリアが提供する通信サービスでは、主要な海底ケーブルの終端である陸揚局が集中している千葉県南房総エリアおよび茨城県県北エリアへも容易に接続可能なため、海外への広帯域・低遅延の接続ニーズにも対応できるという。

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