住宅等の既設電話回線で最大1.7Gbps FTTH化が困難でも安価に高速化

中国・Ruijie Networksの日本支社であるRuijie Networks Japanは2023年10月30日、ISP、CATV、キャリア事業者に向けて既設の電話回線を継続利用した高速ソリューションの販売を開始した。

同ソリューションは電話線スイッチング主装置「RG-HS2310-16GH2GT1XS」と、電話線スイッチング子機「RG-HA3515-DG」から構成される。主装置と子機の間は電話回線を用いたG.hn(Gigabit Home Networking)技術でデータのやりとりを行う。

電話線スイッチング主装置「RG-HS2310-16GH2GT1XS」

電話線スイッチング主装置「RG-HS2310-16GH2GT1XS」

電話線スイッチング子機「RG-HA3515-DG」

電話線スイッチング子機「RG-HA3515-DG」

G.hn技術では、住宅等に配線された電話回線(平行線/ツイストペア)をそのまま利用するため、再配線工事は不要だ。加え、ADSLやVDSLといった既存技術より高速な1.7Gpbsのスループットを提供できるという。これにより、FTTH化が困難な古い住宅などにおいて、低コストで高速ネットワークが構築できるとしている。

同ソリューションの構成イメージ

同ソリューションの構成イメージ

宅内の高速化により、ISPやCATV等はマルチストリーム4K IPTVなどの新しいサービスの提供が可能になるとする。そのほか、クラウド一貫管理に対応し、ソフトウェア障害処理の効率を300%向上させていることも同ソリューションの導入メリットだとという。

電話線スイッチング主装置は棟内MDFに設置する。電話線スイッチング子機は宅内に設置するコンパクトな機器で、Wi-Fi 6ルーターの機能を持つ。利用にあたっての設定作業は不要で、入居者自身による設置が可能としている。

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