オリィ研究所の分身ロボット初の販売モデル「OriHime ver.2023」、通信速度が10倍に

2023.08.23

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オリィ研究所は2023年8月23日、分身ロボット「OriHime（オリヒメ）」をの最新モデル「OriHime ver.2023」を発表した。シリーズとしては初となる販売モデルとし8月23日より50台限定で予約を開始する。販売開始は2023年10月を予定。

50台限定で販売される

分身ロボット「OriHime」は、PCやスマートフォンのブラウザから操作可能な小型の遠隔操作ロボット。障害や病気、あるいは介護などで家や入院からの外出が困難でも、学校や社会に参加することを可能にし、企業のリモート受付や飲食店やアミューズメント施設でのリモート説明員、販売員などに利用されている（参考記事：NTT東、ローカル5Gを用いたカフェにおける遠隔ロボット操作の実証実験の成果を公表｜BUSINESS NETWORK）。

OriHime ver.2023は、これまでに多く寄せられた事例やフィードバックを反映し、スペックを改良した。

主なスペックの変更点は以下の通り。

１．カメラのスペックが8倍
最大4Kの映像をリアルタイムで見る事が可能（画質のモードはユーザーが調整可）。これまで読みにくかったホワイトボードや看板、資料などの文字をより鮮明に見ることができるようになった。

２．音質の大幅な向上
デジタルマイクアレイの搭載により、音をより自然に拾うことができるようになった。スピーカーの音質も向上し、2.5倍の音量を出力できる。周囲の環境音が大きい空間においても、より自然な会話を実現することが可能となった。

３．通信速度が最大限10倍
Wi-Fiアンテナ出力が2倍、ネットが不安定な場所でも接続を維持することができる。また、Wi-Fi強度を表示するLEDインジケータを搭載し、通信環境を目視で確認できるようになっている。

４．映像、音声の遅延がさらに低下
ユーザーがPCやスマートフォンで動作を入力してから動きに反映されるまでの時間が短縮、ならびに映像のフレームレートも向上し、なめらかなリアルタイム映像を見ることが可能になっている。