NEC印西データセンターにOracle Cloud Infrastructureへの接続拠点設置

NECと日本オラクルは2023年7月5日、NEC印西データセンターにOracle Cloud Infrastructure(以下OCI)への専用プライベートネットワークファイバー接続を実現する「Oracle Cloud Infrastructure Fast Connect」の接続拠点を設置し、7月1日に開設したと発表した。

この拠点開設により、NEC印西データセンターはAWS、Microsoft Azureと合わせた3つの主要パブリッククラウドの接続拠点を備える国内唯一(2023年7月5日時点、NEC調べ)のデータセンターとなった(参考記事:NECがAWSを活用しDX支援を強化、印西データセンターにAWS Direct Connect接続拠点を開設|BUSINESS NETWORK)。

NEC印西データセンターと各クラウドの接続イメージ

NEC印西データセンターと各クラウドの接続イメージ

NEC印西データセンターにおいて可能になる、OCIを用いた高度なクラウド活用例として以下3点が挙げられている。

1つ目は、業務システムのマルチクラウド・ハイブリッドクラウドへの対応拡充だ。各クラウド上のアプリケーションやパッケージソフトウェアとOCIのデータベース・サービスを連動することが可能なため、オンプレミス環境で実現していたOracle Databaseの性能や可用性などの利点を提供できるという。全国のNECのデータセンターを利用する顧客はNECのDC間ネットワークを通じ、OCIに対してセキュアでクローズな接続が接続が可能となり、特にNEC印西データセンターを利用していれば低レイテンシな環境が構築できる。

2つ目には、マルチクラウド・マルチデータソースを対象とするデータ活用基盤の実現がある。Oracle Databaseを使った基幹系システムに格納されたビジネス情報をDXやデータドリブン経営に活用するために、NEC印西データセンターの接続拠点を活用可能という。これにより、マルチクラウド・マルチソースのデータを、インターネットを通過させることなく安全にデータ活用基盤と連携できるとしている。

3つ目は、ランサムウェアをはじめとするデータ喪失を伴うセキュリティリスクへの対策が可能な点だ。NECが今年6月から提供しているマルチクラウド環境下で利便性の高いデータ保全環境を提供可能なサービス「NEC Cloud Storage(St)」との連携により、バックアップデータ等の大量データをパブリッククラウドとは異なる場所に安全に保管可能としている。

高度なクラウド活用例

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