PwCコンサルティング、パナソニックHDの攻撃観測データを活用した「IoTサイバーインテリジェンス」

PwCコンサルティングは2023年6月20日、パナソニック ホールディングスから提供された攻撃観測データを活用し、日本企業の IoTに関するサイバーセキュリティ対策を包括的に支援するサービス「IoTサイバーインテリジェンス」を提供開始すると発表した。

IoTサイバーインテリジェンスの概要

IoTサイバーインテリジェンスの概要

IoTサイバーインテリジェンスの特徴は、以下の通り。

・脆弱性情報・トレンドレポート提供
新たに発見された脆弱性の情報、それらを悪用した攻撃事例などに基づく脅威動向のレポートを作成し、想定される脅威とリスクの特定を支援

・マネージドIoTハニーポット
ハニーポット(攻撃を受けやすいように設定した機器をおとりとしてネットワーク上に公開し、攻撃者のアクセス情報を収集する方法)を活用し、実際の製品で発生し得る攻撃の検知・分析を支援

・グローバル基準に対応する製品開発ポリシー策定
国内外のセキュリティ指針や法規制、国際規格などの情報提供、それらに基づく製品開発プロセスやポリシー策定を支援

・トレーニングとスキルマネジメント
企業ごとの実情に合わせた実践的なトレーニングプログラムを提供。達成状況管理やスキルマッピングを通じ、エンジニアへの教育やスキル管理を支援

パナソニックホールディングスが保有するIoT製品へのサイバー脅威情報をPwCコンサルティングのインテリジェンスに活用し、多種多様なサイバー攻撃と脅威アクターを紐付ける。社会経済情勢の変化や地政学リスクの動向といった外部環境の分析も加え、サイバー脅威の予測精度を高める。

また、PwCコンサルティングとパナソニックHDはIoTセキュリティ分野での協力関係をさらに強めるため2023年4月、同分野で共同研究を始めることでも合意している。主な研究テーマはIoT製品の脅威インテリジェンスの相互共有、サイバー攻撃の観測データと脅威アクターの相関分析、情勢や動向の調査分析・予測などだ。

両社は共同研究を通じて今回の新サービスの質を一段と高め、企業の安定的な事業運営の実現と、高度なセキュリティを基盤とする信頼できる社会の確立を目指すとしている。

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