ワイヤレスジャパン×WTP 2023Wi-Fi 7も準備万端! 最大19Gbpsのデモ機をRuijieが展示

Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)の後継として標準化が進められている次世代規格「Wi-Fi 7」(11be)。標準化は2024年完了予定だが、その開発はすでに始まっている。中国のネットワーク機器メーカーであるRuijie Networksは、ワイヤレスジャパン×WTP 2023の同社ブースで、開発中のデモ機を展示。最大19Gbpsの超高速通信を可能にする技術をアピールした。

2024年以降に登場が見込まれる無線LANの次世代規格「Wi-Fi 7」は標準化と並行して、MediaTekやBroadcomが対応チップセットを発表するなど、具体的な製品開発がすでに始まっている。

中国でWi-Fi 6製品の出荷台数1位を誇るRuijie Networksも、そんなベンダーの1つだ。同社のブースでは、社内試験中のWi-Fi 7アクセスポイント「RG-AP9860」が展示されていた。

RuijieのWi-Fiアクセスポイント。左から2番めがWi-Fi 7デモ機

RuijieのWi-Fiアクセスポイント。左から2番めがWi-Fi 7アクセスポイント「RG-AP9860」

最大通信速度は、19.31Gbps。同社のWi-Fi 6製品に比べて、480%の性能向上が見込めるという。ストリーム数は14で、18のアンテナアレイを内蔵している。また、スループットのみならず、通信遅延も5msに短縮。Wi-Fiの活用用途を大きく広げることが期待される。

Wi-Fi 7は、先ごろ日本でも利用が解禁されたWi-Fi 6Eと同様、6GHz帯を使用する。前述の19.31Gbpsは、2.4GHz帯、5GHz帯と6GHz帯のすべてを束ねて用いた際の最大速度だ。

チャイナモバイル等に5Gスモールセルも納入

Wi-Fiアクセスポイントのほか、データセンタースイッチなど幅広いネットワーク製品を開発・提供するRuijieだが、同社のラインナップには携帯電話ネットワーク向けもある。

ブースで展示されていたのが、「屋内5Gスモールセル End to Endソリューション」だ。チャイナモバイル、チャイナユニコムが、Ruijieの5Gソリューションを導入しているという。

Ruijieの5Gスモールセルソリューション

Ruijieの5Gスモールセルソリューション

これは、4Gおよび5G RAN(無線アクセスネットワーク)を構成するためのBBUユニット、pHUB、pRRU等をトータルで提供するもの。日本での具体的な展開時期・方針等は現在検討中だという。

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