「スマホは今や『基本的人権』だ。このスマホに制限がかかると、日本国民にとってマイナスとなる。楽天モバイルは、すべての日本国民に最強のプランを提供したい」。楽天モバイル 代表取締役会長の三木谷浩史氏は、2023年5月12日に開催したプレスカンファレンスでこう語った。
楽天モバイル 代表取締役会長 三木谷浩史氏
6月1日から提供開始する「Rakuten最強プラン」の特徴の1つは、パートナー回線(KDDI回線)のデータ無制限化だ。現在提供されている「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」では、楽天回線エリアはデータ無制限で利用できるものの、KDDI回線エリアは月5GBまでという制限がある。この制限を撤廃し、KDDI回線でも無制限で高速データ通信が利用可能になるという。
「ユーザーのエクスペリエンスは飛躍的に向上する。日本全国で以前より電波がつながりやすくなるうえ、楽天回線からKDDI回線への切り替えもシームレスになるよう改善している」と、同社 代表取締役 共同CEOの鈴木和洋氏は説明した。2023年4月時点で98.4%だった人口カバー率も、6月以降99.9%まで向上するという。月額料金は、据え置きの2980円(税抜)だ。
KDDI回線のローミングにより人口カバー率は98.4%から99.9%に
鈴木氏は、「このプランは海外でも最強だ」ともアピールした。楽天モバイル専用の通話アプリ「Rakuten Link」からであれば、海外から日本への通話は無料で、高速データ通信も2GBまで無料とのこと。国内通話も引き続き無料で利用できる。なお、Rakuten Linkデスクトップ版は8月より提供を開始し、「パソコンからも高品質な通話が可能になる」(鈴木氏)。