ビジネス変革企業に生まれ変わるには? DX成功への3つの「突破口」

昨今、重要性が叫ばれているDX。成功事例を耳にする機会も以前よりは増えてきたが、IT人材不足やレガシーシステムへの依存が障壁となり、DXに悪戦苦闘する日本企業が多いのも実情だ。「上手くいく企業」と「つまずく企業」の差はどこにあるのか。三菱総合研究所は2023年4月5日に開催したメディア意見交換会でDX成功への「突破口」を提示した。

「DXが上手くいっている企業は、経営層と現場がしっかり意識を合わせて変革を進められている。一方で、そもそもビジョンの策定ができておらず停滞している企業もあり、状況は二極化している」。

三菱総合研究所 デジタル・トランスフォーメーション部門統括部 協業推進グループ デジタルマーケティングチームの平島海氏はこう指摘した。

三菱総合研究所 デジタル・トランスフォーメーション部門統括部 協業推進グループ デジタルマーケティングチーム 研究員 平島海氏

三菱総合研究所 デジタル・トランスフォーメーション部門統括部 協業推進グループ デジタルマーケティングチーム 研究員 平島海氏

DXがなかなか進まないと言われている日本ではあるが、ビジネス変革に成功した企業の割合は増加傾向にある。一方で、データ化・オンライン化といった「デジタイゼーション」レベルに留まる企業は、横ばいで推移している。三菱総研の調査では、DXが上手くいっている企業とそうではない企業の格差が広がっている日本の現状が浮き彫りになったという。

ビジネス変革に成功した企業の割合は増加

ビジネス変革に成功した企業の割合は増加

ビジョンに沿ってDX投資を増額した企業も増えている。そのうちの74%の企業がDXの成功要因に「経営層の危機意識」を挙げており、経営層の意識やリーダーシップがDX推進に直結することが分かる。

DXへの投資を増額した企業の割合も増加

DXへの投資を増額した企業の割合も増加

前述の通り、日本企業のDX進展度は二極化しているが、業界別の違いはあるのだろうか。

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