ドコモとSKテレコム、ネットワークの省電力化と6Gの要求条件に関するホワイトペーパー

NTTドコモは2023年2月22日、韓国SKテレコム(以下、SKT)とともに、モバイルネットワークの省電力化および6Gの要求条件に関するホワイトペーパーを公開した。

両社は2022年11月に基本合意書を締結し、次世代通信インフラ技術分野において、5G Evolutionおよび6Gに関わる技術協力の検討を進めている。ホワイトペーパーは、その最初の成果となる。

モバイルネットワークにおける省電力化の実現に関するホワイトペーパーでは、両社の基地局装置の消費電力の測定結果に基づき、さらなる省電力化の必要性や関連技術に関する幅広い考察を行い、通信事業者と装置製造ベンダーが協調した取り組みを続けることの重要性を訴えている。

主な内容は、以下の通り。
・両社の基地局装置の消費電力の測定結果に基づき、省電力化への改善の余地があることを裏付け
・省電力化を実現する候補技術について、ハードウェアとソフトウェアの側面などから、技術的な分析を実施
・省電力化に向けて、通信事業者と装置製造ベンダーが果たすべき役割を示し、より一層の協調を呼びかけ

モバイルネットワークにおける基地局装置の消費電力測定結果

モバイルネットワークにおける基地局装置の消費電力測定結果

6Gの要求条件に関するホワイトペーパーでは、両社がモバイル通信事業者として特に重要と考える技術テーマについて、具体的な性能値や実装シナリオに踏み込み6Gの要求条件と課題をまとめている。

主な内容は、以下の通り。
・周波数特性を考慮した周波数帯ごとの性能要件や実装シナリオの分析、考察を実施
・高周波帯での通信におけるカバレッジやデバイス観点での課題を提起
・6Gアーキテクチャへのマイグレーションやクラウドネイティブ・オープンアーキテクチャの適用に向けた標準化の方向性を提言

6Gの要求条件に関する技術テーマ

6Gの要求条件に関する技術テーマ

ドコモとSKTは5G Evolutionおよび6Gの実現に向けて、5Gのさらなる競争力強化や運用効率化、6Gの国際的な標準化活動や技術検証など様々な分野で技術協力を進めている。今後も各国の通信事業者と協調して6Gの標準化・研究開発を主導し、未来産業・技術を含めたグローバルなエコシステムの構築を目指すとしている。

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