NEC、凸版印刷、マクニカ、コトバデザインはローカル5GやMR (複合現実）を活用した新たな観光体験の実現に向けた実証実験を2021年2月26日から3月1日まで、奈良県の平城宮跡歴史公園にて実施する。

リアルな復原遣唐使船と演者にCG演出を重ね合わせたMR体験

平城宮跡歴史公園内の屋外の「復原遣唐使船」を舞台に、ダンサーのパフォーマンスにMRグラスに表示させたCG演出効果を重ね合わせることで舞台風歴史体験を実現する(1)新たな歴史文化体験、交通ターミナルを約5分間で周回する自動運転低速EVカート車内にAIコンダクターを搭載し、手を車両から外に出したり、マスクを外して乗車した場合に車内映像をもとにAIコンダクターが注意アナウンスを行う(2)新たな移動体験の2つの実験を行う。

AIコンダクターとの対話

(1)では、複数の参加者のMRグラスからの情報収集や映像コンテンツの配信に低遅延のローカル5Gを活用。参加者の位置や移動に合わせた映像表示や、手の動きなどのジェスチャーに合わせた演出映像の参加者全員の共有などを楽しむことができる。

(2)では、車内の映像や音声をローカル5Gで低遅延で伝送するため、自然なアナウンスや対話を行うことができ、安全・安心かつ新たな関心を呼び起こす移動体験を実現するとしている。

参加者の位置や移動に合わせた映像変化

本実証における各団体の役割は以下の通り。
NEC：全体管理、ローカル5G技術提供
凸版印刷：MR技術、映像配信制御システム開発、コンテンツ制作
マクニカ：8人乗り低速EVカートと自動運転システム提供
コトバデザイン：AIコンダクター開発