ドコモが月2980円/20GBの新プラン「ahamo」 若手社員中心に考案

NTTドコモが、月額2980円の新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表した。従来ファミリー向けのプランに注力していた同社だが、ahamoはニューノーマルの時代を生きるデジタルネイティブ世代の“個人”に向け、若手社員が中心となって作り上げた。井伊社長は「今後は、様々なライフスタイルに合わせて複数のコンセプトで料金プランを展開していく」と述べた。

NTTドコモは2020年12月3日、月額2980円の新料金プラン「ahamo(アハモ)」の発表会を開催した。

代表取締役社長の井伊基之氏は冒頭、「これまでドコモは小容量から大容量の料金プランと、家族まとめて割引のようなプランで、“家族全員”がお得に使っていただけるサービスを提供してきた。しかしリモート型社会への移行が加速し、購買行動もオンラインにシフトするなど、私たちを取り巻く環境は日々大きく変化している」と説明。


NTTドコモ 代表取締役社長 井伊基之氏

こうしたライフスタイルの変化に合わせて、「コンセプトから検討して、お客様にとってメインとなる料金プランを提供していく必要があると考えた。これからドコモは一人一人のライフスタイルに合わせて、ドコモの中で複数のコンセプトで料金プランを展開していこうと考えている」(同氏)という。

デジタルネイティブの“個人”に寄り添う今回発表した「ahamo」は、データ通信量20GB、5分以内の国内通話は何度でも無料で月2980円。4Gはもちろん5Gも利用でき、海外でのデータ通信も追加料金なしで20GBまで利用可能だ。「期間限定ではなく、ずっとこの料金で使える」(井伊氏)。既存のファミリー向けプランとは異なり、「ニューノーマルの時代を生きるデジタルネイティブに寄り添う」ことを考え、デジタルネイティブ世代であるドコモの若手社員が中心となって作り上げたという。

実際にahamoのコンセプトや設計を担当したNTTドコモ マーケティング部 髙山賢人氏は、既存の料金プランについてこう指摘した。

「20代の私たちはデジタルネイティブとかソーシャルネイティブと言われる世代。初めて持つ自分の携帯電話がスマホで、SNSなどを通じて様々な価値観や情報に触れており、情報感度、リテラシーともに非常に高い。しかし、そのような我々にとっても、今までの携帯電話のサービスというものは複雑かつ分かりづらかった。そして、従来の料金プランは、基本的には家族で使うことでメリットが最大化されるようになっていた」


NTTドコモ マーケティング部 髙山賢人氏

そこで、「これからの人生でライフスタイルが変化していく中で、デジタルネイティブの皆様が“個人”として使いやすいシンプルな料金プランを目指した。直感的に『結局自分がいくら支払うのか』を分かりやすくすることにこだわった。プリインストールアプリなども厳選し、シンプルにすることで、自分で自由にカスタマイズできる。そんな思いを込め、デジタルネイティブ世代の皆さんに寄り添い、一緒に成長していくことをコンセプトとした」(髙山氏)


ahamoの特徴

オンラインチャネルのUIデザインを担当したサービスデザイン部 佐々木千枝氏は「ahamoの検討にあたり、自分と同世代の皆様に使いやすい、使いたいと共感いただけるサービスを作ろうと考えた。ニューノーマルの時代においては、人と接触せず、いつでも好きな時間に機種変更や手続きが完結できることが望まれ、スタンダードになっていく。実際にデジタルネイティブ世代にインタビューやユーザーテストを繰り返し、申し込みから機種変更、各種設定を簡単にオンラインで完結できるウェブサイトやアプリを設計した」と語った。


NTTドコモ サービスデザイン部 佐々木千枝氏




全てオンライン上で完結する




直感的でモダンなUI

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