インテルが5G向け新製品を発表、仮想RAN/エッジ用プロセッサー等をラインナップ

インテルは2020年3月17日、オンライン形式で記者説明会を開催し、5Gインフラ向け新製品を発表した。第2世代のインテル Xeonスケーラブル・プロセッサーをはじめ、4カテゴリーの新製品を一挙にリリース。無線基地局/エッジ向けのラインナップを強化した。

「5Gではクラウドからネットワーク、エッジへとデータ処理が押し出されることになる。エッジにも高性能なデバイスが必要になり、かつ、クラウドからエッジまで同じアーキテクチャで構成されることが重要だ」

新製品発表の記者説明会で、インテル 執行役員常務 技術本部 本部長の土岐英秋氏はこう話した。データ処理を行う場所や環境に応じて多様なプロセッサーを使い分け、組み合わせることが重要と指摘。これを5Gインフラで実現するために開発した、4つの新製品を発表した。


5Gインフラ向けに4つの新製品をリリースする

1つめが、第2世代のインテル Xeonスケーラブル・プロセッサーだ。土岐氏によれば業界で唯一のAI内蔵型プロセッサーであり、ネットワーク領域のワークロードにも最適化している。前世代と比較してパフォーマンスが平均36%向上。コア数、スレッド数、キャッシュ容量ともにアップした。

AI性能については、ディープラーニング・ブーストと呼ぶ機能を搭載することで、「競合のCPUと比較して性能が6倍」に向上。NFV(仮想ネットワーク機能)処理の性能も前世代と比較して58%向上しているという。


AIの推論処理、NFV処理性能も大幅に向上している

無線基地局向けにAtomを投入
2つめは、「広帯域かつ低遅延な通信を実現するため」(土岐氏)に開発された、5G無線基地局向けの「インテル Atom P5900プロセッサー」だ。負荷分散を行うインテル ダイナミック・ロード・バランサーの導入により、ソフトウェアベースの処理と比べてパケット処理能力を3.7倍に向上させることができる。


インテル Atom P5900プロセッサーの概要

こうした高パフォーマンスに加えて、無線基地局にインテル製プロセッサーを採用することで、「コアネットワークからエッジまで共通のアーキテクチャを使用できる」ことも大きな利点だと土岐氏は強調した。「ソフトウェアの再利用という面でも非常に効率的になる」という。

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