「MaaSのGAFA目指す」ソフトバンク×トヨタのモネ、今後の戦略

ソフトバンクとトヨタが共同出資したモネ・テクノロジーズは2019年3月28日、MONETサミットを開催した。代表取締役社長兼CEOの宮川潤一氏は今後の事業展開や戦略を語り、自動運転時代のプラットフォーマーを目指すと意気込んだ。

トヨタ自動車とソフトバンクが設立した「MONET Technologies(モネ・テクノロジーズ、モネ)」は2019年3月28日、MONETサミットを開催した。

講演ではまず、代表取締役社長兼CEOの宮川潤一氏が登壇。宮川氏がいざモネの戦略を語る、と思いきやトヨタの豊田章男代表取締役社長が登場した。

豊田氏によれば当日の朝、予定が調整できたため応援に駆け付けたという。思わぬサプライズもあり、明るい雰囲気での開幕となった。

モネ・テクノロジーズ代表取締役社長兼CEOの宮川潤一氏(左)と
トヨタ自動車 代表取締役社長兼執行役員社長の豊田章男氏

MaaSのプラットフォーマーに

宮川氏はまず、1900年頃と1913年のニューヨーク5番街が写った写真を紹介。「自動車が登場して、たった13年で馬車だらけだった道路を車だけが走るようになった。2023年も自動運転の車が出荷される社会を考えると、大きな可能性が待っている」と話した。

NY5番街の移り変わり 馬車がなくなりほぼ自動車になっている

モネは自動運転が実現した社会で、どのような役割を担っていくのか。宮川氏はITの覇者といわれるGoogle、Amazon、Facebook、Appleからなる”GAFA”を引き合いに出して「MaaSにおけるGAFAのようなプラットフォーマーとしての存在になるよう、1歩1歩成長していきたい」と意気込んだ。

モネが提供するプラットフォームのイメージについて宮川氏は「サービスを提供するサービサー、それから自動車メーカー。その間のプラットフォームとしてモネを運用していく」と説明。そのために「データの扱いが上手い会社になりたい。データを集めるだけでなく、事業者と連携してマーケットを形成する中心となりたい」と語った。

モネの目指すプラットフォーム像

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