企業ネットワーク最前線

<特集>これから2020年までに起こること

【NW未来予想図02】「自営LTE」がWi-Fiを代替?!

文◎唐島明子(編集部) 2018.02.08

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

モバイルキャリアではなく、企業が自らLTEネットワークを構築する「自営LTE」が2020年には広まっていそうだ。信頼性の高い技術をベースとしていながら、TCOはWi-Fiより抑えられる可能性がある。

 
LTEはモバイルキャリアが提供するもの――。こんな“常識”は2020年までに過去のものとなっているかもしれない。2018年から「自営LTE」の本格導入が可能になると見込まれているからだ。

「自営LTEのニーズが台頭してきた。具体的に動き出したいと考えているお客様も多い」。ノキアソリューションズ&ネットワークスでプライベートLTEのソリューションマネージャーを務める霜越潔氏によれば、すでに自営LTEの導入を検討し始めた国内の企業・団体も現れている。

私たちがスマートフォンなどで利用しているLTEネットワークは、モバイルキャリアがLTE基地局を設置し、通信サービスとして公衆向けに提供しているものだ。しかし、自営LTEは、Wi-Fiなどと同じように企業は自らの業務ニーズに応じて自由に基地局などを設置し、プライベートなLTEネットワークを構築できる。

自営LTEは2018年にも始動この自営LTEを実現する方法はいくつかある。日本での商用化が見込まれているのは、①1.9GHz帯の「sXGP(shared eXtended Global Platform)」、②900MHz帯自営用移動通信システムへのLTE技術導入、③2.4GHz帯や5GHz帯を利用する「MulteFire」だ。

現時点では、①sXGPが商用化に最も近い。2017年10月1日の省令改正を受け、2018年1月にはARIB(電波産業会)の標準規格が固まる予定で、法的にsXGPが利用できるようになる。sXGPを策定したXGPフォーラムは、製品の相互接続試験などに向けた準備を急いでいるところだ。また、同団体によれば、すでに市場に出回っているLTE対応のスマートフォンや通信端末をそのままsXGPで利用できるようにするため、sXGPの無線装置(LTE基地局)側で端末側の送信電力制御などを行うような機能を盛り込むという。

sXGPの次は、②900MHz帯自営用移動通信システムへのLTE技術導入だ。2017年9月27日に総務省が情報通信審議会へ諮問しており、答申は2018年3月頃になる見込み。総務省は答申を受け次第すみやかに省令の改正を行うとしている。

最後の③MulteFireは、法整備に向けた具体的なスケジュールはまだ見えておらず、調整にもう少し時間がかかりそうだ。しかしながら、企業ユーザーの関心は高く、霜越氏は「ノキアとしては、日本の周波数に対応した無線装置を2018年後半にも準備したいと考えている。その頃には、日本国内でもMulteFireのトライアルが始まるのではないか」と語る。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

zoho1811
soltec1811
necm1811

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】LPWA、再加速
●Sigfox&LoRaの現在地/●注目の新興LPWA「Zeta」「ELTRES」の勝機/●アナリストが見通すLPWAの今とこれから/●セルラーLPWAが本格開始!ドコモ、KDDI、ソフトバンクのIoT無線戦略

●東大 江﨑浩教授インタビュー「デジタルとリアルの逆転経済へ」/●対応急がれるISDN&PHSマイグレーション/●ワイヤレスファースト!クラウド型から始まるネットワーク変革/●A10のCEOが語る「5G網の防衛術」/●産業制御システムの守り方とは?

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ヤマハどうする?データ/音声に使用中のISDN移行問題

モバイル回線へのマイグレーションで、BCP対策との一石二鳥を実現!

MI「止まらない」M2M/IoTルーターで低コストに3G/LTEへの移行を可能に

現行の設備はそのまま、ISDN/PHSを安価にIPへ移行できる!

ハイテクインター数十km先を高速でつなぐ屋外無線
PoEも900mまで延長できる!

ネットワークの“難所”で高速・安定通信を実現するハイテクインター

NECマグナスコミュニケーションズPHS/ISDNからLTEへ簡単移行!

NECマグナスの音声対応LTEルータ「uM320V」なら既存設備はそのままでLTEへ移行できる。

日本ソルテックライセンス管理も楽なクラウド管理型Wi-Fiで、全国拠点を簡単運用

柔軟なライセンス体系と優れたコストで好評なZyxel社のNebula

ゾーホージャパン低価格フローコレクターで
シスコ機器を使い倒そう!

シスコ機器が備えるNetFlowやIP-SLAを活用し、きめ細やかな監視を!

リバーベッドテクノロジーアプリの体感品質を可視化 そのトラブル解決に留まらない効果とは?

「SaaSのレスポンスが遅い」。IT部門の悩みをリバーベッドで解消!

ライトL3スイッチ「SWX3100-10G」行き詰まる小規模NWを変革しよう

高価なレイヤ3スイッチには手が出ないが……。そんな悩みに、新たな選択肢をヤマハが提供する。

IntelligentAVAIエンジンで未知の脅威も自動検知

ウォッチガードのUTMに、マシンラーニングでマルウェアを検知する「IntelligentAV」機能も加わった。

Gigamon通信事業者での採用実績多数!
セキュリティ機器コストも大幅削減

今注目のネットワークパケットブローカー。そのNo.1メーカーとは?

PRTG Network Monitorネットワーク監視を簡単スタート!

NW監視の重要性は分かっているが、人材も予算も不足――。そんな企業に知ってほしいのが「PRTG」だ。

Big Switch Networksウンザリする運用管理とサヨナラ

大量のスイッチを個別に設定・管理する従来型NW運用を、Big Switch NetworksのSDNで革新しよう!

ユニアデックス次世代のネットワーク運用とは?

先進企業はもう始めている「Big Cloud Fabric」によるネットワーク運用変革を事例に学ぶ。

リボン・コミュニケーションズ多様なリアルタイムコミュニケーションでシームレスな通信を実現!

SBCを強みとする2社が合併して誕生したリボン・コミュニケーションズ

SAS Institute Japanデータ解析、もうやり尽くしたと思うのはまだ早い

さらなる品質改善やコスト削減を実現したあの先進企業とは?

アクセスランキング

tc1809
ws58

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます