UQコムが格安スマホ市場のNo.1を目指して本腰――auと連携して取扱量販店を1000店舗へ拡大

2015年10月にKDDIバリューイネーブラーと合併し、格安スマホ市場に参入したUQコミュニケーションズが、同市場でのシェアNo.1獲得に向けてギアを上げる。2016年6月23日に開催した格安スマホ「UQ mobile」の報道機関向け説明会において、野坂社長は高い通信品質やリーズナブルな料金プランの提供に加え、8月中には取扱家電量販店を1000店舗に拡大することを発表した。

「WiMAXのノウハウをスマートフォンに注入して、なんとかスマホでもNo.1を目指したい」――。UQコミュニケーションズ代表取締役社長の野坂章雄氏は、同社がMVNOとして提供している「UQ mobile」についてこう述べる。

野坂社長によれば、UQ mobileに注入しようとしているWiMAXのノウハウは、大きく分けて3つある。それは、WiMAX/WiMAX 2+で培ってきたUQのブランド力、家電量販店での営業力、モバイルデータ通信の高速化を実現してきた技術力や料金プランだ。

モバイルデータ通信「WiMAX/WiMAX 2+」で培ってきたアセット

8月までにはUQ mobile取扱量販店を1000店舗へ拡大3つのノウハウの中で注目したいのは、家電量販店での営業力だ。ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機をはじめとする家電量販店では、UQコミュニケーションズへの信頼は厚いという。「強みはUQのスタッフ力。UQの店頭イベントは集客力があり、成約率も高い。量販店との信頼関係ができている」と野坂社長は胸を張る。

UQコミュニケーションズは様々な家電量販店で信頼関係を築いている

このような家電量販店との関係を活かし、同社は2016年8月中にはUQ mobileの取扱家電量販店を1000店舗まで拡大する予定だ。しかし、現在UQのスタッフがいる量販店は200~300店舗で、UQ単独で急拡大するのは難しい。そこで、「auと連携する。UQ×auのコラボレーションにより、全国4000名のスタッフで1000店舗を実現する」(野坂社長)という。

auと連携して、UQ mobileの取扱量販店は1000店舗まで拡大する予定だ

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