企業ネットワーク最前線

LTE-Advanced Proを徹底解説――5Gへの橋渡し役を担う4Gの進化系

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2016.04.04

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

5Gへの橋渡し役となる4Gの拡張規格が「LTE-Advanced Pro」と呼ばれることになった。最注目は、IoT 向けのLTE仕様が盛り込まれること。日本でも早ければ来年に商用化される。

 

昨年10月、移動通信技術の標準化団体である3GPPは、2020 年代に普及が見込まれる5G(第5世代移動通信システム)と現行の4G(LTE/LTE-Advanced)との橋渡し役となる技術の名称として「LTE-Advanced Pro」を使うことを決めた。

具体的には、今年3月に基本仕様が固まる標準規格書「リリース13」以降で規定される4Gの拡張技術の総称がLTE-Advanced Proとなる。その当初の中身となるリリース13には図表1のような多様な技術が盛り込まれている。

 

図表1 3GPPリリース13で標準化される主な機能
3GPPリリース13で標準化される主な機能

 

進化を続ける4G

LTE-Advanced Proという言葉が用いられることになった理由の1つに、標準化に向けた議論の中で、5Gのサービス開始後、相当期間にわたり4Gと共通運用されることが明確になってきたことが挙げられる。

5Gでは、10Gbpsを超える超高速通信などに対応する新たな無線技術(いわゆるNewRAT)を用いて、まずトラフィックの集中する都心部などを中心にエリアを整備し、それ以外のエリアは既存の4Gのネットワークでカバーすることが想定されている。

また、5Gのエリア内でも4Gと5Gの電波をキャリアアグリゲーション(CA)で束ねて利用。伝搬特性に優れる2GHz帯や800MHz帯などでエリア整備されている4G側で、5Gの通信制御(コントロールプレーン)を担うことで安定した通信を実現する形が有力視されている(図表2)。

 

図表2 5Gと4G(LTE)のキャリアアグリゲーション
5Gと4G(LTE)のキャリアアグリゲーション

 

3GPPでは当初、リリース13を4Gの最終仕様とする予定だった。しかし、こうしたネットワーク構成を取る場合、5Gと4Gのスペックの差が大きく開くとサービスの展開が制約されることになる。そこで方針を転換し、当面並行して4Gの拡張を進めることにした。この「進化を続ける4G」が、LTE-Advanced Proなのである。

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

jpsecure1805
limelight1805
d-link1805

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】NETWORK SHIFT
         DX時代の新しいネットワーク戦略とは?
●ネットワーク仮想化最前線/●AI時代のネットワーク運用/●AWSに学ぶネットワーク構築/●SD-WANの現在地/●キャリア・OTTで進むネットワークのオープン化/●ISDN&PHSの移行戦略

◆[インタビュー] OKI 坪井正志常務「社会インフラ×IoTに確信」 ◆大量接続と低遅延を両立の「次期5G NR」 ◆NTT、B2B2Xの世界展開へ

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

F5ネットワークスセキュリティやGi-LAN仮想化など
モバイルインフラの強化に貢献

5G移行を控えた今、F5ネットワークスはどんな価値を提供できるのか?

moconavi今いる場所がオフィスになる!
moconaviで安全なモバイルワーク

場所を問わない新しい働き方の実現には、ICT環境の整備も不可欠だ。

サンテレホンサンテレホンがICT総合展示会
ビジネス伸ばす製品群が一堂に

東京ドームシティ・プリズムホールで7月18・19日開催!

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

SigfoxSigfoxが開始1年で100万回線!
いよいよ花開くIoTビジネス

LPWAの代表格「Sigfox」の最新動向と活用事例を徹底レポート!

WatchGuard Wi-Fi Cloud不正APを自動遮断するWIPS搭載!
ソーシャルWi-Fiで販促支援も

セキュアな無線LAN環境を実現できる「WatchGuard Wi-Fi Cloud」

無線LAN構築・運用のポイントをSCSKが語る

無線LANの大きなトレンドとなっている「クラウドWi-Fi」で課題解決!

ジェイピー・セキュア導入実績100万サイト以上の
国産WAF「SiteGuard」

業界最速レベルで防御機能を提供するジェイピー・セキュアのWAF製品

ライムライト・ネットワークスクラウド型WAFでWebサイトを保護

ライムライトなら、自社のCDNやDDoS対策との多層防御でオリジンサーバーを攻撃から防御できる。

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

アクセスランキング

tc1807_a
iot
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます