ソラコムは2015年9月30日、モバイルデータ通信とクラウドを一体化したIoTプラットフォーム「SORACOM」の提供を開始した。ソラコムは、元AWSのエバンジェリストである玉川憲氏が今年3月に創業したスタートアップ企業。
SORACOMは、AWS上で稼働するIoTプラットフォームだ。パケット交換や回線管理、帯域制御などの機能をAWS上に実装している。また、同社はNTTドコモとMVNOのレイヤ2卸契約を締結しており、IoT向けモバイルデータ通信サービスス「SORACOM Air」もあわせて提供する。
SORACOMのユーザーは、SIMをIoTデバイスに挿入することで、WebブラウザまたはAPIから、通信速度の変更、通信の休止/再開、通信の監視、イベントに応じた処理の設定などを一括操作可能。ソラコムのパケット交換機能は、強固な信頼性と拡張性を持つように設計されており、数千数万を超えるIoTデバイスの回線も集中管理できるという。
SORACOM Airの料金体系は、1日10円からの従量課金。SIMはナノ・マイクロ・標準の3種類を用意し、それぞれSMS機能付きのタイプも提供する。SIMは、Amazon.co.jpまたはSORACOMのWebサイトで購入可能だ。
また、ソラコムは、IoTデバイスやスマートデバイスから得たデータに、認証や暗号化、プロトコル返還などを施して転送支援するサービス「SORACOM Beam」も提供する。