日鉄ソリューションズ(NSSOL)と日本IBMは5月31日、協業により5G・エッジソリューションを推進すると発表した。
5Gの本格化に伴い市場が拡大するエッジコンピューティング、エッジAI、ハイブリッド・マルチクラウドのプラットフォーム管理に関する新技術について検証、検討し、2021年6月以降に新しいソリューションの提供を開始していく計画だという。
5Gの活用において、低遅延の実現やセキュリティー強化、ネットワーク負荷の低減を実現するエッジコンピューティングが注目されている。しかしエッジコンピューティング環境は多様なデバイスが数多く設置され、複雑性が高くなる傾向にある。設置場所も分散されるため保守要員をオンサイトに配置することが難しく、アプリケーションの導入・メンテナンスが課題となる。
そこで自律的かつセキュアな手法でエッジアプリケーションのライフサイクル管理を自動化するため、両社はエッジコンピューティング向けの最初のソリューションとして、IBM Edge Application Managerをエッジアプリケーションのセキュアなライフサイクル管理向けに提供していく予定だ。
IBM Edge Application Managerは、エッジコンピューティング環境へのビジネスロジックや分析アプリケーションの導入や拡張についての自律的な管理機能を提供するインテリジェントなプラットフォームを実現するソリューション。数万のエンドポイントを持つような大規模で多様かつ変化の激しアプリケーション環境を、一人の管理者で管理できるようになるという。
NSSOLは、これまでの通信事業者に対するネットワークインフラの構築や運用実績にもとづき、ユーザーが通信事業者のネットワークや自営通信網を構築する際に必要となる要件や運用要件を踏まえ、日本IBMと連携しエッジコンピューティングの活用に必要となるソリューションを企画、提供していく予定だとしている。