NTTコミュニケーションズは2021年4月22日、オンプレミスやパブリッククラウドに点在する社内業務システムやSaaSなど各種のICTサービスに、在宅勤務環境などどこからでもセキュアに接続できるリモートアクセスサービス「Flexible Remote Access」を、翌23日から提供開始すると発表した。
PC等の端末に専用のソフトウェアをインストールすることで、自宅や外出先などのインターネット環境から、業務に必要なリソースへセキュアにアクセスすることができる。
「FICポータル」の設定のみで簡単に接続することができるため、同サービスに接続された閉域網内の社内業務システムやクラウドサービスにも、リモートからアクセスすることが可能だ。また、Web会議や動画系アプリなど、パブリッククラウド環境で提供されるトラフィック容量の大きいサービスについては、インターネット経由で直接通信することができる「スプリットトンネル機能」を備えており、社内のインターネットゲートウェイ環境を逼迫させることなく、リモートアクセス環境下での快適なレスポンスを実現しているという。
セキュリティに関しては、証明書認証や端末のインストールソフトチェックなどの多要素認証を標準的に提供。ゼロトラストネットワークに対応した、よりセキュアなアクセス管理を可能にした。また、ファイアウォール、IPS/IDS(不正侵入検知・防御サービス)、URLフィルター、アンチウイルスなどのUTM機能も標準提供。ログ管理機能により、「誰がいつ、どのアプリケーションで、どこへアクセスしているか」を把握することも可能だ。
なお、ユーザーがすでに「Active Directory」や「Azure Active Directory」などを運用中の場合、これらの外部認証基盤とも連携できる。
利用料金は、月単位・ID単位で選択が可能だ(申込は10 ID単位)。ID数100~490の「Tier1」メニューの場合、月額ID単価は1320円(税込)。ID数が1万2000~2万4000の「Tier5」メニューで月額ID単価は385円などとなっている。