米セールスフォース・ドットコムは2010年6月22日(米国時間)、クラウド型の企業向けコラボレーションツール「Salesforce Chatter」を正式にリリースした。同社は2010年2月に100社を対象にChatterのプライベートベータ版をリリースしており、その後、ベータ版の対象を5000社に広げていた。
Chatterは、業界初のクラウド型エンタープライズ・ソーシャルコラボレーション・アプリケーションおよびプラットフォームだという。「Chatterは、企業内での共有スタイルを大きく変える。今までにない新しいスタイルで、プロジェクト、商談のステータス、最新のデータ、また活用できるプレゼンテーション資料など、必要な情報、欲しい情報に1つの画面からいつでもアクセス、リアルタイムに人と情報をつなぐ」というのが同社の説明だ。セールスフォースではChatterにより実現される新しい企業コラボレーションのことを「Collaboration Cloud 」と呼んでいるという
Chatterの機能は、具体的にはプロファイル/ステータスの更新/リアルタイムフィード/コンテンツおよびファイルの共有などからなる。プロファイルは、同僚に関する情報を取得したり社内の専門家の検索などが行える機能。また、ステータスの更新は、同僚に自分が何をしているのかを知らせることができるもの。リアルタイムフィードは、チームやドキュメント、案件の進捗状況などに関する情報を自動収集し、1つの画面にまとめて表示する機能だ。
Chatterの機能をForce.comアプリケーションに追加したり、Chatterを含む新しいアプリケーションを開発することも可能。さらに、セールスフォースのマーケットプレイスである「AppExchange」でアプリケーションを入手したり、販売することもできる。
料金は1ユーザー当たり1575円(税込)。ただし、すでに「Salesforce CRM」および「Force.com」を有償利用中のユーザーは無料で利用できる。