最適なネットワークを自動選択 ―― 大塚製薬がリモートアクセス環境を刷新

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は2010年6月17日、同社の支援により、大塚製薬がMRなどの外勤社員が社内システムにアクセスするためのリモートアクセス環境を全面リニューアルしたと発表した。

大塚製薬は従来から、MRなどの外勤営業担当者、海外出張者が外出先から社内システムにアクセスし顧客へのタイムリーな情報提供を可能とするためにリモートアクセスを活用していた。09年5月から、より利便性の高い環境の再構築を検討。KCCSが提供するリモートアクセス端末認証・検疫サービス「CAREN」、統合認証ソリューション「NET BUREAU」などを活用して新システムを構築した。

「CAREN」は、一定のセキュリティレベルを満たした特定クライアントからのみ社内イントラネットへの接続を許可する認証・検疫サービスで、ネットワーク環境や複数のID・パスワードを意識することなくリモートアクセスを可能にする。「NET BUREAU」は、多様な回線の認証システムを統合するソリューション。これらにより、モバイルデータ通信、公衆無線LANや自宅のインターネット、海外ローミングなど多様なネットワークを利用して社内ネットワークにセキュアに接続できる快適なアクセス環境を実現した。

新システムは、ワンクリックでロケーションごとに適切なネットワークが自動選択されるため、ユーザーはネットワークを意識することなく操作が可能。時間や場所を意識せず、簡単かつ安全に、適切な回線で社内の情報資源にアクセスできる環境を整備した。

なお、KCCSは、リモートアクセスにまつわる運用業務をフルアウトソーシングする「BPOサービス」の提供も開始した。エンドユーザーからの問い合わせ対応、利用申し込み受付、ID発行・停止、通信カードの調達・在庫管理・発送・回収、棚卸し、利用状況のレポートまで、すべてKCCSが代行する。

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