インターネット障害を可視化するマップを無償公開、サウザンドアイズがコロナ禍対策で

サウザンドアイズ・ジャパンは2020年3月30日、世界中で日々起きているインターネットの障害状況をWeb上で可視化するマップ「Global Internet Outages Map」を公開したと発表した。


Global Internet Outages Mapの画面(https://www.thousandeyes.com/outagesより)

同マップは、サウザンドアイズが昨年発表した「Internet Insights(インターネット・インサイト)」の情報を用いて、世界中のインターネットの障害状況をほぼリアルタイムで可視化するもの。世界中の観測地点から得られるテレメトリデータを利用して、パブリッククラウドを含むインターネット上を流れるトラフィックのフローを監視し、障害が検出されると同マップに表示される。数分ごとに更新されるため、企業は、顧客や従業員などユーザーの体験に影響を及ぼしそうなインターネットの障害を瞬時に把握できる。

サウザンドアイズ CEO&共同創業者のモヒート・ラドによれば、COVID-19(新型コロナウイルス)が世界的な広がりを見せている過去数週間、同社には、インターネットの障害状況を把握したいという声が業界各所から寄せられているという。今回の発表に当たりラド氏は、「Global Internet Outages Mapによって、企業や消費者は、風説ではなく、テレメトリデータを用いた信頼できる情報筋として本マップを活用し、インターネット上でどのような障害が起きているかをいつでもご覧いただけるようになりました」と述べている。

また、サウザンドアイズは、COVID-19で在宅やリモート勤務を余儀なくされる従業員をサポートするITチームへの支援策として、エンドポイントの通信環境を監視できるEndpoint Agentsを90日間無償で提供するとも発表した。同エージェントを在宅およびリモート勤務者のパソコンにインストールすることで、迅速なトラブルシューティングが可能になるという。

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