KDDI、KDDI総合研究所、新潟県魚沼市、富士通は2019年11月6日、「ヘリコプター基地局」の実証実験に国内初成功したと発表した。
ヘリコプターに小型携帯電話基地局を搭載。魚沼市銀山平において、上空からのエリア化に成功した。災害時の利用を想定しており、エリア外でも通話やSMSが可能になる。
ヘリコプター基地局
また、携帯電話から発信される電波を補捉することで、携帯電話の在圏状況や位置を推定することが可能。これにより、被災者の特定が困難な状況であっても、携帯電話の位置推定と、それをもとにした通信エリアの構築を実現でき、国や自治体からの救助要請などに迅速に対応可能だという。
ヘリコプターに搭載する基地局の総重量は約7kg。移動管理機能やユーザーデータ転送機能、ロケーションサーバーなどのモバイルコア設備も有している。
電波発射による在圏情報表示画面(左)と、消防隊による救助訓練の様子(右)