神奈川県藤沢市の「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」（Fujisawa SST）で、LTE-Mを活用した宅配ボックス向けサービスの実証検証が4月1日よりスタートする。NTTドコモとFujisawa SST協議会が3月28日に発表した。

Fujisawa SSTでは、街に関わる様々な人がアイデアを自由に出し、街を成長させていく「まち親プロジェクト」に取り組んでおり、IoTを活用した様々な実証検証を計画している。宅配ボックス向けサービスはその第一弾。ドコモは2018年秋から順次商用化を予定しているLTE-M、NB-IoTの実証環境をFujisawa SSTに提供し、「IoTでつながる街づくり」を推進するとのこと。

今回の実証検証では、戸建て向け宅配ボックスにセルラーIoT通信ユニットを取り付け、宅配ボックスからの宅配事業者への集荷依頼を可能とする。また、荷物の配達・取り出し・集荷など、宅配ボックスの状態をその都度、住人や宅配事業者に通知する。28世帯が参加し、2019年以降の商用化を目指す。

宅配ボックスからの集荷依頼は、通信ユニットに内蔵されたボタンを押すだけで可能。荷物が宅配ボックスに届いた際は、メールで知らせが行く。

Fujisawa SST協議会によれば、煩わしい通信設定や電源工事が不要なため、比較的まだ進んでいない戸建て向け宅配ボックスの普及を加速し、宅配における再配達の課題解決に貢献するという。