NTTドコモとパナソニックは2018年3月1日、LPWAを活用したIoT家電の実用化に向けて、ビジネスモデル開発、技術開発、技術検証などを目的とした共同実証実験を実施すると発表した。

2018年秋をめどに、東京・大阪・滋賀の3地域で、合計1000台規模のLPWA対応家電を用いた実験を順次開始する。

パナソニックは、すでにスマートフォンやインターネット回線経由でクラウドサービスと接続するIoT家電を発売しているが、クラウドサービスを利用するには、ユーザーが個別に家電とネットワークの接続を設定する必要があった。しかし、LPWA対応IoT家電を実用化することで、インターネット回線が無い家庭でも電源を入れるだけで、LPWAを介してクラウドサービスが利用できるようになるという。

今回の実証実験を通じて、LPWA対応IoT家電の技術とビジネスモデルが確立できれば、実用化フェーズに移行し、将来的には年間数百万台規模のパナソニック製のLPWA対応IoT家電を、ドコモの全国規模の広域通信網を経由して両社のクラウドサービスに接続させ、IoT時代の新たな体験や価値創出を目指すとしている。

また、両社は今後、ドコモが2018年春から開始する「AIエージェントサービス」の利用も視野に、IoT家電向けクラウドサービスの企画・検討にも取り組む。