三菱地所は2017年8月21日、LPWA（Low Power Wide Area）ネットワークを用いた通信網構築実験を同年9月1日に行うと発表した。NTTドコモとハタプロが共同で運営するジョイントベンチャー、39Meisterの協力のもと、「第91回 三菱地所総合防災訓練」で実施する。
今回の実証実験は、大規模地震が発生し一部の通信回線が使用不可能となった場合を想定し、大手町・丸の内・有楽町エリアにて災害時に対応する三菱地所社員の位置情報を把握するもの。被災時に災害対策本部となる大手町ビルにLPWA回線の基地局を設け、独立電源により、公衆通信網に依存しないネットワークを構築。大手町ビル内及び周辺エリアに配置されたGPS端末を持った社員の位置把握を行うことで、有用性を検証する。
実証実験のシステム構成
独自の通信網を即時に構築することを目指して、39Meisterが開発するハンディタイプのLoRaWANシステムを導入し、バッテリ駆動、かつ公衆通信網に接続せずに通信を行う。
三菱地所は、ビル密集地である大手町・丸の内・有楽町エリアでの実証実験は、実際の利用を見据えた上で、とても重要な実験となるとしている。
