トヨタ自動車とKDDIは2016年6月2日、「つながるクルマ」のグローバル通信プラットフォームを共同で構築すると発表した。
トヨタは、クルマの「つながる化」を推進するため、現在は国・地域で仕様が異なっている車載通信機(データコミュニケーションモジュール:DCM)を2019年までにグローバルで共通化する予定だ。
ローミングサービスに依存せず、グローバル共通DCMで通信を行うには、DCMに内蔵されたSIMの設定情報を、通信によって書き換える必要がある。そこで両社は、車両の位置情報をもとにグローバル共通DCMのSIMを書き換え、国・地域ごとに選定した通信事業者へ接続。さらに、通信状態の監視も統合的に行えるグローバル通信プラットフォームを構築する。
これにより、コネクティッドカーに必要な、高品質かつ安定した通信をグローバルで確保するのが狙いだ。
グローバル通信プラットフォームの企画・設計はトヨタとKDDIが共同で行い、開発・運用はKDDIが担当する。また、各国における通信回線は、KDDIが有する600社以上の海外通信事業者との関係を活かし、両社共同で選定・調達するという。
「グローバル通信プラットフォーム」の概念図 |