OKIは2016年5月31日、インフラ構造物の点検記録作業全体の効率化を支援するクラウドサービス「インフラ点検レポートサービス」を発表した。第一弾として、トンネル点検業務を対象にしたサービスを6月1日から提供する。
同サービスでは、「点検現場のデータ収集」から「事務所における点検記録の作成」までを支援する。点検業務のコンサルタントを得意とするという大日本コンサルタントとの協働によりサービス化した。
具体的なサービス内容だが、現場での点検実施時にタブレット端末から入力された点検データをクラウドセンターへアップロード。事務所では、クラウドセンターから国土交通省の定める形式で取得したデータを基に、報告用レポートを作成することができる。これにより、人による転記作業などを軽減でき、効率的な点検結果の取りまとめが実現できるという。
インフラ点検レポートサービスの概要 |
OKIによると、従来のトンネル点検は、熟練工による手作業での業務が主体。インフラ老朽化に伴い需要が増加するなか、熟練工不足が課題となっており、作業の効率化が重要な課題になっているという。
OKIは今後、橋梁など様々な構造物向けにサービスを広げていく計画だ。