MVNOサービスを展開するフリービットは12月17日、子供向けスマートフォンの新サービス「PandA KIDs」を12月24日から提供すると発表した。
PandA KIDsで提供される3種類のホーム画面 |
フリービットは、2013年11月から格安スマホの「freebit mobile」サービスを提供しており、当初は40代以上でスマートフォンを使ったことがないユーザーをターゲットとして契約者を伸ばしてきたが、次のステップとして7歳から14歳頃までの子供をターゲットにするという。
今回発表されたPandA KIDsは、freebit mobileサービスの契約者に提供している端末「PandA」を子供向けのスマートフォンに切り替えられるサービスだ。
既存のPandAのソフトウェアを更新すると、PandAをPandA KIDsに変えられるようになる。更新により「KIDs VM」という仮想環境が構築され、その端末で利用できるアプリや閲覧できるURLなどを保護者が管理できる環境が整う。
PandA KIDsでは、「KIDs VM」という仮想環境が構築される |
PandA KIDsで利用できるアプリやURLなどは、比喩的にジグソーパズルの「ピース」と称され、保護者はピース単位で管理をすることになる。アプリやURLだけではなく電話番号もピース化できる。
ピースは、保護者から子供に「プレゼント」として与えられ、子供は自分が欲しいアプリを保護者に「おねだり」することも可能だ。
保護者は、Webブラウザの管理画面からPandA KIDs端末を管理する。管理画面では、端末にインストールされているアプリの一覧や、それぞれのアプリが何時間利用されているかも確認でき、さらにアプリごとの利用時間制限や強制削除の設定もできる。
PandA KIDsでは、これらの管理機能だけではなく、位置情報を用いて子供がどこにいるかを追跡・把握する機能なども提供される。きめ細やかなアプリ管理だけではなく緩やかな見守りもできる、子供にとって安心安全なスマートフォンを実現したという。
従来どおりにfreebit mobileの契約をすると、基本料金の月額1000円(税抜、以下同じ)と端末代24000円のみでPandA KIDsを利用でき、特別な追加料金は不要。ただし、PandA KIDsを管理する保護者がfreebit mobileユーザーでない場合は、管理用のオプションアカウント利用料として月額200円が追加で必要になる。
PandA KIDsの説明をする、フリービットの代表取締役社長CEOの石田宏樹氏 |
代表取締役社長CEOの石田宏樹氏は、「世界一子供に安心して使わせることができるスマホ」を目標に開発を進めたと述べ、アプリ管理のデモンストレーションを交えながら、PandA KIDsは世界で唯一のお子様向けスマホサービスであるとアピールした。