NECは2014年9月26日、看護師のスマートフォンへ患者の情報や病室などの映像をタイムリーに提供する新製品「Application Platform for Healthcare」の販売を開始した。ナースコールシステムと連携し、スマートフォンへ映像を提供できる製品は業界初だという。
「Application Platform for Healthcare」のシステム構成例 |
同製品は、IAサーバー「Express5800」や仮想化基盤上で動作するOS、データベース、ソフトウェアで構成され、同社のIP-PBX「UNIVERGE SV9500」およびナースコールシステムと連携してスマートフォンへ情報や映像を提供する。
ナースコールを受けた時点で、現場の状況を映像と患者情報により把握できるため、医師への連絡や医療機器の準備など、迅速かつ適切な初動対応を支援できるという。
また、病室に設置した各種センサーと連携し、離床などの予期せぬ行動をした際に自動でスマートフォンを呼び出し、現場の映像と患者情報を通知することも可能。さらに夜間や休日の緊急外来において、ドアホンと連携させることで来訪者の映像を表示、遠隔から開錠・施錠を行うこともできる。
Application Platform for Healthcareが現時点で対応するナースコールシステムはアイホンの「Vi-nurse」。このほかのナースコールシステムにも順次対応していく予定とのこと。
価格は基本パックが900万円、冗長パックが1500万円。10月20日から出荷を開始する。