IDC Japanは2014年8月7日、国内IoT(Internet of Things)市場予測を発表した。これによると、2013年の国内IoT市場の売上規模は11兆1240億円、またIoTデバイスの普及台数は4億9500万台だという。
なお、IDCではIoTについて、「IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまたはグローバルに行うことができる識別可能なエッジデバイス(モノ)からなるネットワークのネットワーク」と定義している。
また今後、国内IoT市場は、年間平均成長率13.7%で拡大していき、2018年にはほぼ倍増の21兆1240億円に達する見通し。短中期的にはB2Bビジネスの業務開拓やグローバルを前提とした利用拡大、長期的には異業種間連携やB2Cビジネスが、この飛躍的な成長を牽引するという。
国内IoT市場 売上規模の実績と予測 |
IDC Japan リサーチアナリストの鳥巣悠太氏は、「将来的に国内のIoT事業者がビジネスを拡大させていくためには、各垂直市場に精通した事業者との連携、トライアル環境の積極的な提供、コンシューマーの生活に密着したサービス開発などが重要になる。加えてグローバル標準化団体への積極的な参加や法規制の改善に向けたエコシステム一丸での政府への働きかけが必須となる」とコメントしている。