MM総研は2014年6月10日、国内MVNO市場規模について発表を行った。これによると、2013年度末時点のMVNOサービスの総契約回線数は1480万回線、売上額は4710億円。前年度と比べて、回線数は42.7%、売上額は31.9%増加した。
回線種別では携帯電話(3G/LTE)が730万回線でシェア49.3%、BWA(WiMAXおよびAXGP)が726万で同49.1%、PHSが24%で同1.6%だった。
なお、1480万回線のうち、53.6%はKDDIやソフトバンクなど移動体通信キャリアでもあるMVNOが占めている。そのためMM総研では、「高止まりしているスマートフォン料金を適正化するには、独立系MVNOが成長し、大手キャリアを含めた、より公正かつ活発な競争環境を創出する必要がある」と指摘している。また、最近注目を集めている「低価格SIM」を含む独自サービス型SIMの回線契約数は、173万回線だった。最もシェアが高かったのはNTTコミュニケーションズで、IIJ、日本通信、ビッグローブが続いている。
MVNO市場は今後も堅調に成長し、2014年度末には2020万回線/5780億円、2016年度末には3240万回線/7680億円規模になる見通しだ。2012年度末から2016年度末までの年平均成長率は、契約回線数が32.9%、売上額が21.1%と予測している。