【連載】ミリ波のチカラ -超高速通信がもたらす新しい体験- の目次はこちら
今回のイベント(前編)は、総務省、ソフトバンク、KDDI、WOWOWエンタテインメント、リックテレコムの協力のもと実施した。イベントの狙いは、ミリ波という通信技術を単体で説明することではなく、推し活やスポーツ観戦といった具体的な体験価値に結び付けて示すことであった。
イベント冒頭では、総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課 新世代移動通信システム推進室 室長の影井敬義氏より来賓挨拶をいただいた。ミリ波を含む5G の社会実装や市場創出への期待について語られ、イベントの方向性を示していただいた。

総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課
新世代移動通信システム推進室 室長の影井敬義氏
ソフトバンクの川上智之氏からは、今回利用した5Gミリ波環境の特徴について紹介いただいた。
ミリ波の活用により大容量通信を安定して提供できることが、今回の人物視点4Kライブ配信を支える基盤となっている。特に、イベント会場のように多くの来場者が集まる環境において、高画質映像を扱うには通信容量の確保が重要になる。

ソフトバンク 技術統括 プロダクトR&D 本部
先端技術開発統括部 NW 企画部の川上智之氏
WOWOWエンタテインメントの石村孝之氏からは、Live Multi Studio(LMS)を活用した低遅延ライブ配信技術について紹介いただいた。一般的な配信プラットフォームとは異なり、リアルタイム性を重視した映像伝送が今回の実証の重要なポイントである。高画質であっても遅延が大きければ、現場の体験とは切り離されてしまう。推し活や観戦体験においては、いま起きていることを、できるだけ近いタイミングで見られることも重要である。

WOWOWエンタテインメント プロダクション推進本部
技術推進部 エグゼクティブ・ディレクターの石村孝之氏
KDDIの井上義隆氏からは、人物視点ライブ配信の構成や、複数キャリアを活用した新しいライブ中継の可能性について紹介いただいた。今回の実証を、単なる通信品質の検証ではなく、動きながら映像を届ける新しいユーザー体験へつなげる視点が示された。特に、複数キャリア構成や人物視点映像の活用は、今後のスタジアムやライブ会場での展開を考える上で重要な示唆を持つ。
私からは、推し活と5Gを結び付けた背景や、今回の実証で目指した世界観を紹介した。胸元には、実際に人物視点ライブ配信で使用したアクションカメラを装着して登壇した。この写真は、次に述べる人物視点4Kライブ配信の構成を示すものでもある。














